家で火事を起こさないための対策とは?絶対に守るべき10のポイントをご紹介
前回の記事では、「失火責任法」からみた火事と火災保険のはなしとして、火災の被害にあったときの火災保険の重要性などをお話しました。
火災にあったときのために備えておくことも非常に重要なのですが、火事を起こさないよう対策しておくことも重要です。
本日は、自宅で火災を起こさないために絶対に守るべき10のポイントをご紹介します。
大切な家で火事を起こさないために、ぜひ参考にしてください。
住宅防火いのちを守る10のポイント 4つの習慣・6つの対策
消防庁では「住宅防火いのちを守る10のポイント〜4つの習慣・6つの対策〜」を提唱しています。
1つ1つの内容をご紹介します。
1.寝たばこは絶対にしない、させない
死者の発生した住宅火災の出火原因で、最も多いのはたばこです。
寝たばこによる火災や、たばこの火種が落ちたことに気付かず就寝してしまうこと等による火災が多く発生しています。
寝たばこは絶対にしないようにし、決まった場所で喫煙し、吸殻は水で完全に消してから捨てるようにしましょう。
また、寝たばこが原因による火災は、重過失とみなされ、火災保険がおりないケースもあります。
2.ストーブの周りに燃えやすいものを置かない
ストーブによる住宅火災の多くは、周りの可燃物がストーブに接触することにより発生しています。
また、ストーブの中でも電気ストーブによる火災が多発しており、使用には注意が必要です。
3.こんろを使うときは火のそばを離れない
住宅火災の出火原因で最も多いのは、こんろです。
こんろによる住宅火災の多くは、火をつけたまま離れる、火をつけていることを忘れることで発生しています。
また、火を使用しないIHクッキングヒーターについても、専用の鍋を使用しない、揚げ物調理の際に少量の油で加熱する等、適正に使用しないと火災になることがあります。
4.コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く
電気コード、プラグ、コンセントは、家具等の下敷きになっていないか、接続部が緩んだり折れ曲がったりしていないか、ほこりがたまっていないか等を定期的に点検しましょう。
5.火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する
Siセンサーこんろ(調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、こんろ・グリル消し忘れ消火機能が付いているガスこんろ)など、安全装置のついた商品を選びましょう。
現在販売されている家庭用の2口以上のガスこんろは、全てSiセンサーこんろです。
6.火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
住宅用火災警報器を全ての居室・台所・階段に設置しまし、定期的に(少なくとも半年に1回以上)点検をしましょう。
設置から10年が経過したものは、電子部品の劣化等により火災を感知しなくなるおそれがあるため、機器本体を交換する必要があります。
7.火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは、防炎品を使用する
防炎品とは、火がついても容易に着火せず、着火しても延焼拡大を停止する自己消火性を備えた素材で作られた品物のことをいいます。
就寝中に使用していたストーブが寝具に触れることで火災となる事例や、こんろの火が着衣に燃え移りけがをする事例が発生しています。万が一に備えて、防炎品を使用することで、火災の被害を軽減することができます。
家庭の身近にある防炎品の品目には、カーテン、じゅうたん、寝具類(シーツ、枕カバー、掛け布団カバーなど)、エプロン、アームカバー、衣服、自動車等のボディカバー、障子紙などがあります。
基準を満たした商品には、防炎物品ラベル又は防炎製品ラベルが貼付されています。
8.火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく
住宅火災発生時に、初期消火が成功すると被害が軽減されます。
地域の防火防災訓練等で、実際に消火器を使ってみることも大切です。
9.お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく
お子さまや高齢者のいる世帯は、避難に手助けが必要となる場合があります。安全確認や避難の手助けを誰がどう行うか、事前に検討しておきましょう。
10.防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う
令和3年中の住宅火災による死者69人の家族構成は、高齢者の一人暮らしが最も多く、通報や初期消火、避難行動をとることが難しかったと考えられます。
日頃からご近所で声を掛け合い、火災を出さない環境を協力してつくりましょう。
「当たり前」のことを行動していくことが大切
いかがでしたか?
「そんなこと知ってるよー」という声も聞こえてきそうですが、実際いくつ実行できていますか?
ストーブのまわりに洗濯物を干していませんか?家じゅうのコンセントは綺麗ですか?地域の防災訓練に参加していますか?消火器の使い方は知っていますか?避難経路や避難方法を家族で話し合ったことはありますか?
これから寒くなり空気の乾燥する季節、防火防災の意識を高めるためにも、実際に1つ1つ点検したり行動してみてください。
以上、参考になれば嬉しいです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考:東京消防庁<住宅防火10の心得> (tokyo.lg.jp)
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