あなたの家のブロック塀は大丈夫?自分でできる点検チェックリストと補助金制度についてご紹介します!
皆様のお家にはブロック塀はありますでしょうか?
ブロック塀は、隣の住宅との境界線となる役割やプライバシー保護の役割があり、日本の住宅に多く採用されてきました。
そんなブロック塀ですが、老朽化などで修繕が必要なブロック塀をそのまま放置していたり、安全基準を満たさないブロック塀を設置していると、台風や地震などで倒壊する危険があることをご存じでしょうか?
倒壊の危険性のあるブロック塀をそのまま放置しておくことは、ご自身や家族だけでなく、近隣住民や通行人を危険に晒すことにもなります。倒壊したブロック塀の下敷きになってしまったり、避難するときの障害物となったり、緊急車両の通行を妨げる可能性もあります。
地震の多い日本において、ブロック塀倒壊の危険性については国全体の大きな問題となっています。
現在、国はブロック塀等の安全確保対策をすすめており、お住いの自治体によっては倒壊の危険があるブロック塀等撤去工事を実施する方に対し補助金が出る場合があります。
本日は、古いブロック塀の危険性と自分でできる点検方法についてご紹介します。最後に奈良県内でブロック塀等の撤去工事に補助金の出る市町村をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
地震にともなうブロック塀倒壊の危険性と安全基準
2018年震度6弱を観測した大阪府北部地震で、通学路にあったブロック塀の倒壊に巻き込まれ、幼い子どもが命を落とした悲しい事故は記憶に新しいかと思います。
日本は地震大国です。
過去にも地震により倒壊したブロック塀の下敷きになるなどの被害を受け、そのたびにブロック塀に関する建築基準法の改正が行われてきました。
直近では2001年に国土交通省の基準で構造計算などする義務を追加する改正が行われています。
このような経緯もあり、昔と比べると現在では耐震基準が高いブロック塀ですが、2000年以前に作られたブロック塀など、現在の安全基準を満たしていないものがまだ数多く存在しているのが現状です。
また、2000年以降に設置されたブロック塀であったとしても、雨や雪に晒されしだいに劣化していきます。
いずれにしても、ブロック塀を定期的に点検し必要に応じてメンテナンスすることが重要であることに変わりありません。
特にご自宅が近隣の生活道路や通学路に面している場合には特に、ご自身や家族はもちろん地域の方の安全を守るためにも、ブロック塀の点検は必ず行いましょう!
自分でできるブロック塀のチェックポイント
2018年の大阪北部地震での被害を受け、国はブロック塀等の安全確保対策をすすめています。
その中で国土交通省から「ブロック塀等の点検のチェックポイント」が発表されていますので、それを元に簡単に点検箇所をまとめました。
見た目でわかる自宅のブロック塀点検ポイント
- 塀が高すぎる(地盤から2.2m以上の高さがある)
- 塀の厚さが十分でない(厚さが10cm未満 ※塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上必要)
- 控え壁がない(塀の高さが1.2m超の場合)
- コンクリートの基礎がない
- 塀に傾きやひび割れがある
上記の5つのうち1つでも当てはまるものがあれば、危険な状態です。すぐに修繕や改修をする必要があります。
また、見た目ではわからず、業者による調査が必要となりますが、
- 塀に鉄筋が入っていない
このような状態も大変危険です。
ブロック塀のチェックについて、判断しづらかったり、少しでも不安な点があれば、業者に点検を依頼するのが安心かと思います。
条件によっては補助金が申請可能!お住いの自治体に確認を
ブロック塀の撤去や高さを低くするための一部撤去の工事に、補助金が出る自治体があります。
2022年7月現在、奈良県内でブロック塀等の撤去費用補助金制度がある市町村をご紹介します。
- 奈良市
- 大和郡山市
- 橿原市
- 香芝市
- 葛城市
- 大和高田市
- 王寺町
- 宇陀市
- 御所市
- 明日香村
- 河合町
- 田原本町
- 三郷町
- 桜井市
- 広陵町
※2022年7月現在、市町村のホームページ上に掲載のあった自治体を紹介しています。補助金制度はあるもののホームページに掲載がない自治体や、募集件数の上限に達している可能性もありますのでご注意ください。
※補助金の対象は市町村ごとに異なりますので、補助金制度利用を希望する場合はお住いの役場等にお問い合わせください。
ブロック塀の撤去や改修工事の前に、一度お住いの市町村に補助金制度について確認してみてくださいね。
古くなってきたブロック塀、不安があればご相談ください
本日は、古いブロック塀の危険性と自分でできる点検方法、奈良県内での補助金制度についてご紹介しました。
大きな地震はいつ起こるかわかりません。
家の耐震が需要であるのと同じように、ブロック塀の耐震についても注意しておく必要があります。
ご自身や家族はもちろん他人に被害が及ばないようにするためにも、ご自宅のブロック塀を点検し、危険があれば撤去や補強、改修を行うことが大切です。
最近ではアルミフェンスなど軽くて安全な素材で、目隠しをしつつ風や明るさを取り入れられる様々なエクステリア商品がありますので、不安のある場合はブロック塀以外のものにリフォームすることも検討してみてください。
奈良県内にお住いの方で、ご自宅のブロック塀についてご不安がある場合はぜひ当店にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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