台風に強いカーポートで災害に備えよう!カーポート選びと耐風圧強度

本日は人気エクテリア商品カーポートの、台風の強風被害対策の観点から考える選び方をご紹介いたします。

これから台風の季節、これからカーポートを設置したいという方も、すでにご自宅にカーポートがある方も参考になるかと思いますので、ぜひご覧になってください。

これから雨の時期はカーポートがあるととても便利ですね

カーポート選び、大きさと見た目だけで選んで大丈夫ですか?

子供が車の免許を取って車の台数が増えたので、古かったカーポートを新しくしようと思っています。いろいろな商品があって迷うなあ。

お子様の運転免許取得おめでとうございます!どのようなカーポートをご希望でしょうか?

車が2台分の、大きくて片流れのカーポートなんてかっこいいですよね!憧れるなあ。

カーポートはお家の外観に大きく影響するので、デザインも重要ですね。お住いの地域や、設置場所はどんなところですか?

カーポートを選ぶのに、住んでいる地域や設置場所が何か関係あるのですか?

カーポート選びにお住いの地域の特性や設置場所はとても重要です!例えば台風の被害が起こりやすいような地域や風通りの良い場所では「耐風圧強度」、雪の積もる地域では「耐積雪性能」をみて商品を選ぶ必要があります。

耐風圧強度とは商品が耐えうる風圧力を風速に換算した値です。

例えば、耐風圧強度46m/s相当であれば、「風速46m/sに耐えられる強度」ということになります。

特に風の影響を受けやすい地域や設置場所には、耐風圧強度がワンランク上の商品の選択してください。

※耐風圧強度の数値は目安であり、商品保証値ではありません。

強風に備える|カーポート選びのポイント|三協アルミ (st-grp.co.jp)

カーポートの耐積雪性能は、屋根に載せられる積雪量を目安にした数値が「cm」で表示されています。ただし、同じ深さの積雪でも、時間が経つにつれ状態が変化し、多くの場合は水分を含んだり自重で圧縮されたりして、新雪の3倍以上の重量になることもあります。

カーポートの耐積雪性能は、上記のように重くなる前の「新雪」の積雪荷重が基準となっていますので、余裕のある耐積雪性能のカーポートを選ぶことをおすすめします。また設置後には、雪が積もったときはなるべく早めの雪下ろしが肝心なことは言うまでもありません。

風や雪など、住まいの地域の自然条件に適した性能を選ぶ | カーポートの選び方 | YKK AP株式会社

そうなんですね!うちは雪は積もりませんが、台風は確かに怖いですね。でも、風速と言われてもよくわからないなぁ・・・。

では、関西地方に甚大な被害を与えた2018年台風21号でのデータをご紹介しますので、参考にしてください。

高知県最大風速 48.2m/s
大阪府最大風速 46.5m/s
和歌山県最大風速 42.9m/s
気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp)

一度お住いの地域の過去の最大風速を調べてみても良いかと思います。

当店は奈良県地域密着の工務店でございますので、次は奈良県における台風の被害についてお話します。

奈良はあまり台風の被害のイメージはないですね。そこまで気にしなくても大丈夫ですか?

奈良でも過去には台風の強風による被害を受けていますので、ぜひ知っておいてください。

奈良は災害が少ないから大丈夫?過去にあった奈良県における強風による被害

奈良県は内陸県であり、周囲を山で囲まれているため地形特性から強風は吹きにくく、災害は少ないとされています。

しかし、過去には台風による強風で大きな被害を受けています。それが1998年の台風7号による強風害です。

この台風による強風のため、死者2名・負傷者87名の人的被害を出し、室生寺などの文化財をはじめとした建造物被害、農業被害、倒木などの被害が多数ありました。

奈良では最大風速13.1m/s最大瞬間風速37.6m/s、新庄町(現在の葛城市)では最大瞬間風速59.5m/sを観測しました。

過去には奈良でも強風の被害があったんですね。

確かに奈良は風害としては他の地域と比べて少ないかもしれませんが、これからもそうとは限りません。特に風通りの良い場所ではある程度風に強い商品を選んでおくと安心かと思います。

わかりました。

風の影響を受けやすい地域や設置場所

特に台風の風の影響を受けやすい設置場所はありますか?

次の条件に当てはまるときは耐風圧強度を考慮してみてください。

  • 沿岸・田園地域
  • 高台の住宅地で隣家などの風を遮る物がない
  • 付近にマンションなどの高い建物があり、ビル風が吹く場所
  • 住宅地の入り口や角地に家があり、周りの風の通りがよい
  • 角地や入り口ではないが、敷地の配置上、風の通りがよい
  • 設置予定箇所の2方向以上が空き地などで風の通りがよい

実際に風の影響を受けやすいかは住んでいらっしゃるお客様ご自身が一番体感していらっしゃると思います。条件に当てはまらない場合でも、気になる時には耐風圧強度の高いものを選ばれると安心ですね。

わかりました。

本当に怖い台風の二次被害

台風などの風による被害は、カーポート自体の破損だけはありません。

破損したカーポートの屋根が近所の住宅を傷つけたり、倒壊したカーポートが隣の車を傷つけたり、最悪の場合それが人に当たったら…。

そのような2次被害を未然に防ぐためにも、必要に応じて耐風強度のあるものを選ぶことは非常に大切なことです。

お住まいの地域、立地に応じたカーポート選びを!

本日は、台風の風被害対策を中心に、「耐風圧強度」を基準にしたカーポートの選び方をご紹介しました。

各メーカーの商品の耐風圧強度は商品カタログなどに記載がありますので、必ずチェックしてください。

ご紹介したように、奈良県は比較的台風の風による被害は少ない地域ではありますが、これまで大丈夫だったからこれからも大丈夫だという安易な考えでは危険です。

今回の内容がみなさまのカーポート選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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