雨樋の詰まりは雨漏りの原因になる?自分でできる点検・掃除と注意点を解説

梅雨や台風など雨の多い季節を迎える前に、一度確認しておきたいのが雨樋(あまどい)です。

「最近、雨が降ると雨樋から水があふれている」

「雨樋に落ち葉がたまっているけれど、自分で掃除しても大丈夫?」
このような状態が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
雨樋は、屋根に降った雨水を集めて地上へ排水する大切な設備です。
落ち葉や泥などが詰まって正常に排水できなくなると、雨水が雨樋からあふれ、軒天や外壁を濡らしてしまいます。建物の劣化状況によっては、そこから水が入り込み、雨漏りにつながることもあります。
この記事では、
- 雨樋が詰まる原因
- 雨漏りにつながる仕組み
- 自分で確認・掃除できる範囲
- 専門業者へ相談した方がよいケース
について、住宅リフォーム会社の立場から分かりやすく解説します。
雨の多い季節を迎える前に、ご自宅の雨樋を一度チェックしてみましょう。
雨樋にはどんな役割がある?

雨樋は、屋根に降った雨水を受け止め、建物から離れた場所へ排水するための設備です。
一般的には、屋根の軒先に取り付けられている「軒樋」に雨水が集まり、「集水器」から「竪樋」を通って地上へ流れていきます。
正常に排水されていれば、屋根から流れてきた大量の雨水が直接外壁や建物の基礎まわりに落ちるのを防いでくれます。
一見目立たない設備ですが、住まいを雨水から守るために重要な役割を担っています。

雨樋が詰まる主な原因
雨樋は屋外に設置されているため、年月が経つにつれてさまざまなものが入り込みます。
代表的なのは、
- 落ち葉
- 小枝
- 土や砂
- 苔
- 鳥が運んできたもの
- 風で飛んできたゴミ
などです。
特に、近くに大きな木がある住宅では落ち葉がたまりやすくなります。
軒樋そのものはきれいに見えていても、集水器の付近にゴミが集中して詰まっているケースもあります。
雨樋の詰まりが雨漏りにつながることがある理由


「雨樋が詰まると、本当に室内の雨漏りにつながるの?」
と思われるかもしれません。
雨樋が詰まっただけで必ず雨漏りするわけではありませんが、正常に排水できなくなることで、本来想定していない場所へ大量の雨水が流れるようになります。
雨樋から水があふれる
集水器や竪樋が詰まると、屋根から流れてきた雨水を排水しきれなくなります。
すると軒樋の中に水がたまり、やがて外側へあふれます。
軒天や外壁を大量の水が伝う
あふれた水が、軒天や外壁などを繰り返し濡らすことがあります。
通常の雨では大量の水がかかりにくい場所にまで水が回ることで、建物への負担が大きくなります。
建物の劣化部分から水が入り込む
外壁のひび割れやシーリングの劣化、屋根や外壁の取り合い部分などに隙間がある場合、そこから水が入り込むことがあります。
その結果、軒天のシミや外壁内部への浸水、場合によっては室内の雨漏りにつながることがあります。
そのため、「雨樋から水があふれているだけだから大丈夫」と長期間放置するのはおすすめできません。
自分でできる雨樋の点検方法
雨樋の状態は、まず地上から安全に確認できる範囲をチェックしてみましょう。
雨の日や雨上がりには、次のような症状がないか確認してください。
- 雨樋の途中から水があふれている
- 集水器付近から水があふれている
- 竪樋からほとんど水が出ていない
- 雨樋が傾いている
- 雨樋が外れている
- 雨樋に落ち葉や草が見える
- 軒天や外壁に雨だれやシミがある
特に、雨が降っているときにどこから水があふれているかを見ると、詰まりの場所を判断する手掛かりになります。
ただし、大雨や強風時に屋外へ出て確認するのは危険です。安全な場所から確認してください。

自分で雨樋を掃除できるのは「安全に手が届く範囲」まで
雨樋の掃除は、すべてご自身で行う必要はありません。
自分で作業する場合は、地上や安定した場所から無理なく手が届く範囲だけにしましょう。
例えば、低い位置にある集水器などに落ち葉がたまっていて、安全に手が届く場合であれば、ゴミを取り除くだけで流れが改善することがあります。
用意するもの
安全に手が届く範囲を掃除する場合は、
- 作業用手袋
- トング
- 小さなスコップ
- ゴミ袋
- ホース
などがあると便利です。
自分でできる簡単な雨樋掃除の手順

1.見える範囲の落ち葉やゴミを取り除く
作業用手袋を着用し、安全に手が届く範囲にある落ち葉や泥を取り除きます。
ゴミを無理に竪樋へ押し込まないよう注意してください。
2.集水器を確認する
軒樋から竪樋へ水を流す部分を「集水器」といいます。
ここに落ち葉などが集中している場合は、手が安全に届く範囲で取り除きます。
3.少量の水を流して確認する
清掃後、安全に確認できる場合はホースなどで少量ずつ水を流し、竪樋から正常に排水されているか確認します。
勢いよく大量の水を流す必要はありません。
水の流れが悪い場合は、竪樋内部で詰まっている可能性があります。
その場合は無理に棒などを押し込まず、専門業者へ相談しましょう。
はしごや脚立を使った雨樋掃除はおすすめしません

雨樋は屋根の軒先付近に設置されているため、掃除をしようとすると高所作業になることがあります。
しかし、はしごや脚立を使用した雨樋掃除には転落の危険があります。
特に、
- 2階部分の雨樋
- 屋根の近く
- 傾斜した地面
- 雨上がりで滑りやすい場所
- 足元を確認しながら両手を使う必要がある作業
などは危険です。
「少しだけだから」と無理をせず、地上から安全に作業できない場所は専門業者へ依頼することをおすすめします。
こんな場合は雨樋の専門点検をおすすめします

次のような症状がある場合、単純なゴミ詰まりだけではない可能性があります。
雨樋が変形している
雪や強風、飛来物、経年劣化などによって雨樋が変形すると、雨水が正常に流れなくなります。
雨樋が傾いている
雨樋には、雨水を集水器へ流すためのわずかな勾配が付けられています。
支持金具の変形などによって勾配が変わると、水が途中にたまることがあります。
雨樋の継ぎ目から水が漏れている
継ぎ目の劣化やズレによって、水漏れすることがあります。
竪樋内部が詰まっている
外から見ただけでは分からない場所で詰まりが発生していることもあります。
軒天や外壁にシミがある
すでに建物側へ水が回っている可能性があるため、雨樋だけでなく屋根・軒天・外壁なども含めて確認した方が安心です。
雨樋掃除はいつ行えばいい?
雨樋を確認するタイミングとしておすすめなのが、梅雨や台風など雨の多い時期の前です。
また、近くに落葉樹がある住宅では、落ち葉が増える秋から冬にかけても確認しておくとよいでしょう。
ただし、雨樋の汚れ方は住宅の周辺環境によって大きく異なります。
近くに、
- 大きな木がある
- 山や林がある
- 砂ぼこりが入りやすい
- 鳥がよく来る
といった環境の場合は、通常よりこまめな確認が必要になることがあります。
雨樋についてよくある質問
Q.雨樋の詰まりは自分で直せますか?
A.安全に手が届く範囲の落ち葉やゴミであれば、自分で取り除ける場合があります。
ただし、はしごや脚立を使用しなければ届かない場所や、2階部分、竪樋内部の詰まりなどは無理に作業せず、専門業者へ相談してください。
Q.雨樋が詰まると必ず雨漏りしますか?
A.必ず雨漏りするわけではありません。
ただし、雨樋からあふれた大量の雨水が軒天や外壁などに回り込み、建物に劣化や隙間がある場合には、雨漏りにつながる可能性があります。
雨樋から水があふれている状態が続いている場合は、早めの点検をおすすめします。
Q.雨樋から水があふれています。詰まりが原因ですか?
A.詰まりの可能性がありますが、それ以外の原因も考えられます。
例えば、
- 雨樋の勾配不良
- 雨樋の変形
- 集水器の詰まり
- 竪樋内部の詰まり
- 金具の破損
などでも水があふれることがあります。
原因が分からない場合は、専門業者に確認してもらうと安心です。
Q.雨樋を自分で交換できますか?
A.部分的な部材交換が可能な場合もありますが、基本的には専門業者への依頼をおすすめします。
雨樋は、取り付け位置や勾配が適切でないと雨水が正常に流れません。
また、多くの場合は高所作業になるため、安全面からも専門業者へ依頼した方がよいでしょう。
まとめ|雨の季節を迎える前に雨樋をチェックしましょう
雨樋は、屋根から流れてくる雨水を適切に排水し、住まいを雨から守ってくれる大切な設備です。
落ち葉や泥などで雨樋が詰まると、
雨水があふれる
↓
軒天や外壁を大量の水が伝う
↓
建物の劣化部分などから水が入り込む
↓
雨漏りにつながることがある
という状態になる可能性があります。
まずは雨の季節を迎える前に、地上から安全に見える範囲で雨樋の状態を確認してみてください。
手が届く範囲の落ち葉を取り除く程度であれば、自分で対応できることもあります。
一方で、
- 2階の雨樋
- 高所での作業が必要
- 雨樋が変形・破損している
- 水が流れない
- 軒天や外壁にシミがある
- すでに室内で雨漏りしている
といった場合は、無理に自分で直そうとせず、専門業者へ相談することをおすすめします。

協同ホームサービスでは、雨樋の点検・修理をはじめ、屋根や外壁、雨漏りに関するご相談も承っております。
「雨の日に雨樋から水があふれている」
「雨樋が傾いているように見える」
「雨漏りなのか雨樋が原因なのか分からない」
といった場合も、お気軽にご相談ください。
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